国益 2006 3 23
資本主義国の日本では、いくら金儲けをしても、問題ありませんが、
その際、忘れてはいけないのが、国益です。
どんなに金儲けの天才でも、
国が傾けば、金儲けすることは、困難になります。
自分だけ金持ちになって、他人は、すべて貧乏ということは、あり得ません。
そういう状況になったら、自分の富も、すり減っていくでしょう。
人間には、不老不死は、あり得ません。
必ず、寿命が来て、死ぬことになります。
そして、お金を、棺桶に入れて、あの世に持っていくことはできません。
では、お金を、どう使うべきなのか。
何のために 2006 3 12
最近、拝金主義や拝金主義者という言葉をよく聞くようになりました。
確かに、拝金主義は、誤りですが、
「金儲け」すべてが誤りという風潮になると、行き過ぎだと思います。
では、何のために、金儲けをするのか。
それは、社会の繁栄発展のために、金儲けをするのです。
しかし、多くの人は、それを忘れてしまうのです。
最初は、大義があった金儲けだったのに、
つまり、最初は、「社会に貢献したい」 と思って始めた事業なのに、
やがて、「金儲け」そのものが目的となってしまうのです。
ノブレス・オブリージュ noblesse oblige 2005 3 16
「ノブレス・オブリージュ」とは、フランス語で、
「高い身分に伴う義務」と訳されます。
これは、権力を得て、富も享受できる者にとっての「最高の名誉」とは、
社会の発展のために、私財を投ずることであるという意味に近いと思います。
これが、「本当の貴族」です。
なぜ、この言葉を思いついたのか。
それは、週末、世相を知るために、テレビを見たり、雑誌を見て、そう思ったのです。
テレビや雑誌には、リッチな生活とか、セレブとか、
まるで貴族にあこがれているような特集が目立ちます。
しかし、「貴族」と「拝金主義者」は、違います。
ノブレス・オブリージュがあってこそ、貴族と言えるのです。
ノブレス・オブリージュがない人たちは、単なる拝金主義者です。
知人から、こんな話を聞きました。
あるオーケストラの楽団員は、楽団から支給される給料では食べていけず、
音楽とは、とうてい関係のない分野のアルバイトで、日々の生活の糧を得ているそうです。
かつて、日本は、そして日本人は、
極めて精神性の高い国、あるいは極めて精神性の高い民族として、
諸外国に紹介されていた時もあるのです。
今の日本は、そして日本人は、
拝金主義の国家、あるいは拝金主義者になってしまったのか。
アメリカには、カーネギーという人がいました。
「信託基金を設け、図書館、大学、研究所などを設ける。」
こういう人が、アメリカ発展の基礎を作ったのです。
カーネギーは、立身出世の典型的なヒーローでしょうが、
同時に、カーネギーには、キリスト教精神が生きていたと思います。
さて、資本主義から、キリスト教精神が抜け落ちると、どうなるか。
それは、お金の「収奪システム」となります。
キリスト教精神のない資本主義は、お金の「収奪システム」に過ぎないのです。